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いろんな美味いがある町

広島県の北東、鳥取・岡山両県と県境を接し、中国山地の真ん中に位置する東城町。
中国山地の豊富な森林の恵み。それによる新鮮な空気。瀬戸内海へと注ぐ高梁川の清らかな水源地。
古くから砂鉄を原料とした「たたら産業」が盛んで、「東城、西城くろがねどころ」と謳われた鉄の集散地。
日本海と瀬戸内海とのほぼ中間に位置し、山陰地方の日本海と山陽地方の瀬戸内海を結ぶ陰陽連絡街道の中継地でもあった為、
東城往来と呼ばれ、物資集散地として賑わい、中国地方各地からの街道が集まっていた。
江戸時代は1万石もの城下町であり、300人もの侍と12人の与力により統治されていたこの町。
「国郡志」に記載されている東城の町家の業種としては、
酒造・塩噌・質屋・小間物・反物類・古手物・薬店・かざり屋・塗師・紺屋・菓子屋・ろうそく・鬚付・木地細工・
紙類・灯油・煙草・鉄商・雑穀・素麺師・下鍛冶・巧道・屋根葺・木挽・桶屋・畳刺・左官・石工・瓦焼・旅籠屋・
豆腐・こんにゃく・髪結・馬口労など多種にわたっている。
また、この町には商売繁盛の神様、胡さんがなんと9つもある。
通常は両端に一つずつ程度だが、どれだけ町が商売が盛んで、繁栄していたのかを物語っている。

時は移り変わり、現代。
この町は今も商売の町だ。
商店街を歩けば、昭和や明治時代の建築の店構えが残り、中にはリノベーションにより生まれ変わったカフェなどもある。
自然が豊かで、歴史と伝統が息づきつつも、イマドキなカフェもある。商売のまち東城。
いろんな美味いがあって当たり前だ。

だけじゃない東城〈グルメ編:3つの時代からピックアップ〉
〜ここで食べたいできたての味〜

みんなが笑顔になる
美味しい饅頭を
届けたくて

竹屋饅頭本舗 東城本店 当主
谷 壮一郎さん

竹屋饅頭をバラ売りで販売するのはここ本店と三次店のみ。
出来立ての味はやはり格別だ。

酒種酵母の饅頭の中にはこだわりの自家製餡がたっぷり。

酒種酵母でもっちり食感、
出来立ての酒饅頭を

歴史の面影を今に伝える街道東城路。その魅力は街並みだけに留まらない。
「思い出します おふくろの味〜♪」というCMソングでお馴染みの『竹屋饅頭』創業の地は、ここ東城町。現在も本店を町の中心部に構え、出来立ての饅頭を提供している。『竹屋饅頭』の朝は早い。早朝4時に製造がはじまり、8時にはその日の製造を終えるという流れを創業当時からずっと変わらず続けている。麹ともち米で発酵させた酒種酵母でつくる酒饅頭は、鮮度が命。季節はもちろん、その日の気温や湿度の変化も発酵に影響する繊細さを持つ。社員と共に現場に立ち、自らも早朝から饅頭づくりを続ける8代目当主の谷壮一郎さんは、「その日の饅頭はその日のうちにしか売りません。美味しさの旬はひと時ですから」と話す。賞味期限は、わずか2日。余計なものを使わず、自然のままの味で勝負する。それが160余年変わらない『竹屋饅頭』のスタイルだ。ここ『東城本店』では、バラ売りの販売もあり、出来立ての饅頭は、ふんわり香る酒の香りと生地のもっちり感を存分に堪能できる。つくり手の心意気を感じる東城生まれの銘菓を頬張りつつ、街歩きを楽しんでは。

竹屋饅頭本舗 東城本店

庄原市東城町東城249 Tel.08477-2-0005
営業時間 / 6:40〜18:30
定休日  / 元旦のみ

[ メニュー ]
竹屋饅頭1個108円、10個入1,080円

店内で饅頭を買ったら、近くの『東城まちなか交流施設えびす』で食べるのも◎。

竹屋饅頭以外にも、焼まんじゅうや上用饅頭のお梅、
竹屋餅など様々な商品を販売。

だけじゃない東城〈グルメ編:3つの時代からピックアップ〉
〜ここにしかない手作りの薬味〜

町の食堂で見つけた
どこか懐かしく
新しい味
心まで、あったまるね

柔らかく、味もよく滲み込んだタケノコなど。
迷いながら選ぶのもまた楽しい。

これが噂のオリジナルの薬味「唐辛子」。
この店でしか味わえない、その旨さにハマるべし。

秘密の「唐辛子」がクセになる、
名物・かんとう煮

昭和26年創業の、昔ながらの町食堂。店内にある大鍋で湯気を立てているのが、ここの名物「かんとう煮(関東煮)」だ。おでんよりも歴史が長く、様々な具材を仕切らず一緒に煮込むのが特徴。牛や鶏でとる出汁は、醤油を加えるため濃いめの色をしている。牛すじや鶏皮、大きくカットしたタケノコや東城町で作られるコンニャクなど、具材は13〜14種類。握り竹輪や丸天といった練り物もまたダシに旨みを加えている。手間を惜しまず、具材によって煮込み時間を変えているのも旨さの理由だ。さてこちらのかんとう煮、食す際に忘れてはいけないのが、テーブルに置いてある通称「唐辛子」。店独自の薬味で、まだ赤くなる前の青い唐辛子を刻み、東城町産の濃口醤油、いりこと一緒に1時間半ほど煮込めば完成。辛みと旨みがクセになり、かんとう煮との相性も抜群。ごはんの上にかけても美味だ。青い唐辛子が収穫できるお盆頃から10月中旬に1年分を仕込む。「作り方はいつでも教えるよ」と笑う、3代目店主の香川順作さん。しかしこの唐辛子、市場にはあまり出回らず、香川さんも契約農家から仕入れているのだとか。それならやっぱり、ここに来て食さねば。

香川飲食店

庄原市東城町川西419-4 Tel.08477-2-0137
営業時間 / 11:00〜14:00、17:00〜
定休日  / 日曜・祝日、年末年始

[ メニュー ]
おでん(かんとう煮)各種110円、中華そば500円

店自慢のかんとう煮や中華そばを東城の地酒と共に召し上がれ。

かんとう煮はどの具材も全て110円。好きな具材を選んで自分で皿に盛り、個数を申告するスタイルだ。

だけじゃない東城〈グルメ編:3つの時代からピックアップ〉
〜ここでこそやりたい店と味〜

Uターンで東城へ
この町の魅力を
もっと伝えたい

HANATOJYO オーナー夫妻
山岡 翼さん・恵さん

兵庫県で生花装飾の職を経て、独立開業した山岡さん。

人気ナンバーワンのタコライス650円。
ピリ辛の台湾まぜそば・KiKi麺800円も人気だ。

美しい花と美味しい料理、
夫婦の笑顔が待つ店

東城生まれ、東城育ち。大学への入学を機にこの町を出て、就職し、結婚し、子どもを持ち、家族を連れてまたこの町に帰ってきたいと思った。フラワーショップとカフェバーを併設する『HANATOJYO』。店を営む山岡翼さん・恵さん夫妻が笑顔でもてなしてくれる。店を構える通りは、翼さんが子どもの頃に毎日通学路として通った場所だ。「あの小さかった翼くんが、と町の人が喜んでくれて。地元に帰り、お店を開いて、本当に良かったなと思っています」。フラワーショップの担当はご主人の翼さん。この町ではあまり見かけることのない、色とりどりの珍しい花を揃える。また、カフェバーでは奥さんの恵さん手作りのタコライスや台湾まぜそばのKiKi麺といった食事だけでなく、お酒も豊富に取り揃え、夜営業もおこない、地元の人や観光客の交流の場にもなっている。「近所の方に気軽に利用してもらうだけでなく、観光客の方も地元に友達ができた感覚になって帰ってもらいたいですね」と笑顔で話す二人。築100年の民家を改装した居心地の良い空間には、キッズスペース付きの個室もスタンバイ。幅広い世代が楽しめる、地元愛にあふれた一軒へ。

HANATOJYO

庄原市東城町東城133-1 Tel.08477-2-3555
営業時間 / 9:00〜17:00(L.O.16:30)
      19:00〜24:00
     (L.O.フード22:00、ドリンク23:30)
定休日  / 日曜、第2・第4月曜

[ メニュー ]
タコライス650円、KiKi麺800円

山岡さんがセレクトする個性豊かな花の数々。
迷ったらオススメを聞いてみよう。

花束は2,000円〜、アレンジメントは3,000円〜で受付。

ここにしかない味

四季折々に自然の恵みがあり、味わいがある。
それらを大切にしてきた東城の味覚は、素朴だが飽きのこない逸品揃い。
一度食せばまた来たくなる、本物の味がここにある。

比婆牛

日本和牛4大ルーツの一つである岩倉蔓を起源とし、庄原市産の素牛を県内で飼育した血統牛のみを比婆牛ブランドと認定している。
鮮やかな紅色に繊細なサシが入り深いコクや上品な香りが織り成す豊かな味わいが特徴。

そば

東城の米

東城の地酒


※ 左より、超群・菊文明・焼酎 天咲

世界的にも極めて純度が高い石灰岩地帯である東城のカルスト台地から湧き出た清涼な硬水。良質な酒米。そして寒冷な気候が織りなした日本酒。

豆腐

こんにゃく

味噌

銘菓 雄橋

銘菓 竹屋饅頭

りんご

銘菓 有栖川

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